こんにちは
連日流れるニュースは変わり映えしないように見えるのに、
街の雰囲気や日常生活は急速に元に戻っていっているようで、
不思議なギャップにいまだ戸惑っている梓の新人です。
人と話す時間よりも、
何かを見る、読む、聞く時間の方が多かったように思うこの自粛期間。
ふと、せっかくだし何か小さいことを始めてみよう、と
なんとなく「素敵だな」と思った言葉をメモすることをやってみました。
緊急事態宣言も解除されたということで
(福岡には若干の暗雲が見えますが)、
この1ヶ月~2ヶ月ほどでメモした言葉をいくつかひっそりご紹介。
なんとなくほっこりしていただければ幸いです。
1言目
『寝かされているすべてのカレーを起こしてみたい。』
(「本と音楽 紙片」Twitterより)
広島にある本とCDのお店「本と音楽 紙片」さんのとある日のつぶやき。
たまたまふと目に入ったつぶやきだったのですが、妙に頭に残りメモ。
しばらくは「なぜカレーは寝かされているのだろう」「食べてくれる人がいないのだろうか」と、いろいろと想像してしまいました。とりあえず、その日の晩ごはんはカレーに。
2言目
『また時を経て、最近聴く≪亜麻色の髪の乙女≫は亜麻色のなかに少し白いものが混じって、いっそう魅力的になっています。』
(島松和正著『「ユニークでありつづけなさい」雑文帖』より)
梓の5月の新刊エッセイの一節。
「青春時代に繰り返し聴いた曲が、時を経るとまた違うように聴こえる。」
という話に弱い新人。こういった文脈でしばしば語られるこというのは、
「当時を思い出して思いを巡らせる」「気持ちが若返る」といった
「過去への思い」が多い気がします。
しかし、この文章は自分と共に曲も年を重ねている…。
大変キュンとしました。
いつまでも美しい亜麻色の髪の乙女も素敵ですが、
白髪の混ざる亜麻色の髪の乙女というのもまた魅力的すぎます。
みなさんにも、一緒に年を重ねられる一曲はあるでしょうか?
3言目
『リモートワークができるなら、リモートひきこもりだってできるはず。』
(石井あらた著『「山奥ニート」やってます』光文社刊・PRアカウントより)
5月末に光文社から刊行された書籍
『「山奥ニート」やってます』のPR文の一節。
「リモートひきこもり」というパワーワードに惹かれ即メモ。
この本の内容は、家賃ゼロの山奥、毎月生活費の2万だけを稼いで
集団生活をおくる15人のニートたちのお話(恥ずかしながらまだ未読)。
どこにいたってインターネットがあれば世界中とつながっていられる現代。
遠隔で仕事ができるのなら、
そりゃ遠隔でひきこもりもできてしまうはずだよね、と
文そのままに納得してしまいました。
「生きにくさ」を感じる人にとって、希望のある新しい生き方だと思います。
以上、自粛期間中の心に残るベストワードたちのご紹介でした。
日々たくさんの情報を摂取していると、
「素敵だな」と思った言葉もあっという間に
記憶の彼方へ流れていってしまっているような。
一瞬の「素敵」をメモして取っておいて、
後からそのメモを眺めてみる…なかなか病みつきになるのでおすすめです。
ということで、今日もメモメモする新人でした。