邪馬台国137号 試し読み
1/12

表紙で振り返る『季刊 邪馬台国』の歴史皆様と共に歩んできた『季刊 邪馬台国』。創刊号から136号までの『邪馬台国』を、表紙を通して皆様と振り返って行きたいと思います。1979年7月 創刊号発刊!!わが国の古代史について、近来とみに関心が高まっている。戦後、皇国史観から解放された日本史の学問的成果は目ざましい進歩がある。邪馬台国の所在をめぐる研究もその一つである。謎に包まれた古代史に関して在野の研究家がおびただしい考察を発表している。歴史が専門家だけでなく一般の人にも研究の対象となるのはいいことである。しかし残念ながら専門家は在野のアマチュア史家の研究を評価しない傾向がある。日本という国が、いつどのようにして出来たかを知るのは、並大抵ではない。知ろうとする企ては専門家のみならず日本人なら誰しも許されることではないだろうか。本誌はいわば専門家と在野のアマチュアとの間に横たわる深い溝の橋渡しをしようとするものである。民間のまじめな研究家に労作を発表する機会を提供したい。または真摯な専門家の先生からは助言を得たい。本誌が単なる興味本位の出版物ではなく、専門家としろうととを問わず、日本の古代史に関心がある人なら誰でもその研究成果を公表できる場処であることを名言する。歴史は万人のものである。『季刊 邪馬台国』 創刊号 創刊にあたって  編集責任者 野呂邦暢

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る