中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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75the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみ四代目の中村正昭が就任した。同時に、二〇年間活動してきた中央区荒戸の本社事務所が、同地区の都市化と交通網再整備により、事務所用地を一部供出させられるという事態になり、早良区有田の現在地へ再度移転した。平成二十年のことである。新社長の誕生の最大の狙いは、新しい感性・新しい技術を全面に掲げて、新分野の開発と参入に燃える会社に大きく変身させていくことにある。それも、業容はタイル卸業、地場建設会社傘下のタイル施工業という経営の基本形は変えないで、販売方法、タイル技術面で新基軸を打ち出し、その優用性を社会に広くアピールし、経営に反映させていかねばならないのだ。このことは一販売業者だけでは限界があり、タイルメーカー、インテリアデザイナーあるいは元請建設会社とともに稼働して全力を上げるべきテーマでもある。もちろん、タイル利用・活用おこしのアンテナは、タイルとは直接関係ないような若いスマホ世代の思わぬ発想にも広げておくべきだろう。そこから生まれてくる最新の流行や風潮も取り入れていく必要も感じている。幸い、一〇億円の売上げを記録した平成四年から低下し続けていた我が社の売上げは、平成二六年の今年あたりから、反転上昇に転じてきた。この流れを大切にし

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