中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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57the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみを核にあっという間にビルが林立する町に変身した。また中洲は、誰が仕掛けたか知らないが全国有数の歓楽街になっていった。昔からの博多の中心・呉服町界隈には大手デパートの進出とともにビル化が一気に進み、問屋街はビルが林立する博多のオフィス街になっていった。■タイル革命これに連れて、生活の様式が一気に変わっていった。土間に竈だった台所は、建屋の中に組み込まれ、冷蔵庫や電気炊飯器が設置され、流し台つきのキッチンに変わった。そこにはタイルが張り巡らされ、清潔で明るい台所となった。風呂場もタイル張りの壁と床に加えて、湯船もプラスチックやタイルに変わった。トイレも、あるいは洋間にもタイルは美的内装品として多用されていった。公団住宅の先進性についてはすでに書いたが、それが当時日本では珍しいビルタイプの集合住宅で、設備・機能面でも斬新さがあり、入居することが人々の憧れの的にもなったが、同時に日本のマンションブームにも火を付けた。建築デザイナー、インテリアデザイナーなどの専門家が設計したそれらは、最新設備の上に、内外装

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