中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
53/108

53the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみこうした活性化は、住環境、職場環境にも当然波及、おしゃれで、清潔・モダンなタイルはやがて人々のあこがれになり、需要を後押していった。まさに桶屋に台風が吹いたのである。こうした環境が 我が社の発展の礎にもなったのは言うまでもあるまい。■民間復興と生活の洋風化やがて進駐軍特需も終焉を迎え、需要が一段落した頃、景気は一時的に冷え込んでいったが、すぐに回復、今度は焼け野原からの民間復興、生活の洋風化、新しい住環境の整備へとつながり、連動してタイル需要も増大していった。もう復興の流れは止まることはなかった。復活が復活を呼び、やがてそれは復興から新しい社会システムの建設へと変わり、所得倍増に沸き立つ人々は、当時バス付き、タイルばりキッチンシステムを入れた公団住宅に競って入っていった。恵まれた人は郊外にしゃれた洋式のマイホームを建てるまでになっていた。人々は食うや食わずを脱し、このころからある種の豊かさを求めだしたのである。この現象に乗れた我が社にはツキがあったのだろうか。創業者の目の付け所が良

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です