中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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20ただ、県庁があった街の中心部は、文明開化の先進地区だったようで、ビルが建てられ、平屋造りの平たい博多から立体的な街の装いが徐々に進んでいった。東中洲には当時の超モダン「カフェ」館もオープン、大正時代を代表するモボ、つまりモダンボーイたちに混じって、街の旦那衆がたむろしていた。川端界隈に目を転じると、モダンな装いをした博多ごりょんさんが闊歩していたというから、博多も捨てたものではない。よく大正時代は、戦争に明け暮れた明治、昭和の時代に対し、文化芸能が盛んになるなど、平和で、安寧な時代だったと言われる。博多はさすがに目先の効いた商都、進取の気概にあふれていて、各所に商人文化の華が開花、それに連れて近代イ昭和5年には博多の喫茶店も188軒となった

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