中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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17the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみ我が社が誕生した当時の日本は、明治政府が進めてきた文明開化の波が本格的に開花しだした時期であった。東京・大阪などの日本の中枢都市には市内電車が走り、ガス灯が灯り、ビルが立ち並んだ。さらに新橋―横浜間に開通した鉄道は、東海道、東北、北陸、山陽・九州にも波及、文明開化の波が地方に続々と花開いていった。ここ博多も例外ではない。明治二二年に現在のJR鹿児島本線の一部となる九州鉄道が博多―千歳川(現在の久留米近郊)間に開通したのに続いて、明治四三年には市内循環型の博軌電車(今はもうないが数十年前まであった西鉄市内電車)が開通、東公園・箱崎から西公園や須崎公園辺りを走った。博多の中心部から通学する修猷館学生も利用していたという記録も残っている。大正時代初期の博多は、川端辺りが賑い川端辺りの当時の賑い

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