厳選 九州巨樹・巨木巡り 試し読み
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2626福岡ICから県道35号線の古賀二日市線を太宰府方面に行くと宇美町の中心部分に宇美八幡宮がある。石段をのぼり鳥居をくぐると、約25本のクスノキに囲まれた社殿がある。この社殿全体を「蚊かだ田の森」という。社殿右側には国指定天然記念物の1本である「湯ゆぶた蓋の森」と名付けられたクスノキの大木がある。四方に枝を大きくのばし、幹の下部は大きくしっかりしている。若々しく、樹勢も旺盛である。推定樹齢は約1000年。この樹の下で神功皇后が産湯を使い、その上がクスノキに覆われたので「湯蓋」の名が付けられたと伝えられる。また、社殿の左側には、こちらも国指定天然記念物「衣きぬかけ掛の森」がある。途中で枝が折れているが、こぶがあり、老樹の貫禄がある。まだまだ枝を伸ばし、樹勢も旺盛だ。筆者はこのクスノキが一番古いと考えるが、掲示板によると樹齢は約1000年となっている。神功皇后が応神天皇の産湯を使う際に衣をかけたところからその名がついたといわれる。七五三の時期には駐車場が満車になる。(石井)推定樹齢:1000年樹  高:30m胸高周囲:15.7m所在地:糟屋郡宇美町宇美1-1-1宇美八幡宮北  緯:33°34′12.89″東  経:130°30′31.86″海抜:約36m撮影日:2011.02.0168宇美八幡宮JR宇美駅6035宇美商業高校宇美八幡宮のクス❶ 宇 う み はちまんぐう美八幡宮のクス 糟屋郡宇美町樹種:クスノキ(P87) 国指定天然記念物(撮影 本田守)

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