㈱カンサイ 60年のあゆみ
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69history of sixty years KANSAI日集まっていただきました。よろしくお願いいたします。司会 ありがとうございます。ここからは、少しゆったりとしながら隠れたエピソードなり、思い出なりを語っていただきたいと思います。初めに、皆様のお名前と近況などをお聞きしたいと思います。入社順に、まず小野様、当時のお仕事内容、それから近況報告をお願いいたします。小野 私は昭和32年1月29日に入社しました。その当時この会社は本社に6人ほどの社員がいるだけで、私が7人目でした。八幡と大阪にも拠点があって、そこに何人かずついて全部で17人か18人でした。私の故郷は大分県の別府ですが、そんな私がなぜこの会社に入ったかというと、福岡の千代町にいる伯母が、こういう電気屋さんの仕事があるという話をもってきたのがきっかけでした。電気屋さんだというので、テレビや洗濯機や冷蔵庫を売っている家電屋さんかと思って、喜んで別府から出てきて即入社となった。しかし、倉庫に入って品物を見てびっくり。要するに、電気屋といっても電気工事屋さん向けの工事資材の販売会社だったんです。入社当時は、1年間、倉庫で荷作りや配達ばかりでした。私が営業に出たのは、翌年の昭和33年の7月15日です。なんでそこまで詳しく覚えているかというと、前日の7月14日は要するに山笠の追い山の日で、うちのある社員が、お客さんの所に集金に回っていて、その7月14日のオールナイトを境に、集金した15万円を持ってトンズラしてしまったんです。その翌日の15日に、先代社長から、「彼が回っていた得意先を全部回って確認してこい」と言われた。それが営業の出発点だったな。私の給料が5,000円でした

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