㈱カンサイ 60年のあゆみ
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40history of sixty years KANSAIhistory of sixty years KANSAI株式会社カンサイ 60年のあゆみしれない。そのことを誰よりも知っているのは楢蔵会長であり、勉社長であろう。設立50周年といえば、華やかな祝賀行事が予想されるが、社長の考えでは大々的な式典を行う予定はなかった。「周年より売上げ高が企業としての区切り」という信念を強く持っているからでもある。しかし、50年という節目を記念する行事はやはりあった方がいい。そこで、企画されたのが、観劇と懇親会である。2004年(平成16)2月11日、福岡シティ劇場の2階席を借り切って、劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」の観賞とグランドハイアット福岡での祝賀会が開催された。参加者はカンサイの社員とその家族、メーカー29社からの出席者と来賓、総勢380名に上った。祝賀行事にミュージカル観賞というのはユニークである。ダンディな社長の発想は如何にもと思わされる。この当時は劇団四季も福岡に常設劇場を持っていた。この時の「オペラ座の怪人」の舞台は、荘厳なロンドン公演のオリジナル版の装置をそっくりそのまま再現したものだったという。これほどの豪華な舞台にはもう福岡では出会えないだろう。劇団四季が採算不足のために、福岡から去っていって久しい。2004年(平成16)、恒例の「カンサイフェア」は23回目を迎え、7月23日から3日にわたり、福岡国際センターで開催された「カンサイフェア」は50周年記念とあって、電気工事店やその顧客等、累計で1万2,000名もの来場者で会場は賑わった。オークションではタレントの山本華世さんが司会をつとめ、レースクイーンも登場して会場に華を添えた。「快適」「省エネ」「オール電化」をキーワードにカンサイが取り組んでいる製品や設備をラインアップ。特に、IHクッキングヒーターを搭載したカンサイオリジナルのコンパクトキッチンは、今回初の発表とあって人気を集めた。九州電力、三菱電機、松下電工など大手各社のブースもそれぞれに工夫が凝らされ、来場者を楽しませた。商材のコーナーでは商談も活発に行なわれ、フェアは大成功を収めた。このフェアで、カンサイは主力の電材以外にも住宅関連機器、環境整備商材、システム家電他の商品開発等、多彩な業務展開を見せ、「設備の総合商社」のイメージを印象づけた。また、今後は異分野であった福祉器具のレンタル事業などにも取り組む計画を進めている。50周年の記念に社員・メーカーを招待して「オペラ座の怪人」を観賞50周年記念「カンサイフェア」50周年を記念しての第23回「カンサイフェア」のポスター

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