㈱カンサイ 60年のあゆみ
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88history of sixty years KANSAIhistory of sixty years KANSAI株式会社カンサイ 60年のあゆみですませるのではなく、組織を作って対応していこうと、東京に勉強に行ったり、社長と色々な現場を見に行って、こういうやり方がある、あんなやり方もあるというのを学んで、その実践のなかから、組織を固めてきました。その成果はいま少しづつ出てきているのではないかと思っています。社長 それが大きかった。それで、定着率も良くなった。岩宗 人が残りだして。だけど、方式を巡って年中親子げんかでね。私が仲介に入るけれど、どっちの言い分も分かるじゃないですか。先代の社長の言うことも分かるし、現社長の言っていることもよく分かるわけよね。どっちの味方もできんけど言い分も分かるし困りました。でも、このまま先代社長の言うとおりしたら、多分、またガタガタになるなぁと。なぜかというと、おれの言うこと聞いとけばいいんやという意見がもし通ったら、せっかく今、創りだした組織や体制が壊れる。しかし、一方で現社長のばーっと突っ走る性格部分が出てしまうと、これもまた、行き過ぎが起こりかねないと。中に入ったとき、両方別々に、私がキチンとしますからと、よく言ったものです。そうしないと、前に進みませんから。しかし、このぶつかりが、この会社の大きな転機になったんだろうなと思っている。あの時のぶつかりは、会議なんかでもすごかったよ。でもね、お互いに自分の生きざまを出していくわけだから、そりゃ、ぶつかるさ。それが、上司と部下という建前もあるけれど、親子という部分もあるから遠慮がない。難しいところもあったけれど、ある意味では良かったなというか、この会社が大きく変わった一つの要因になったとは思うね。いい経験をしたと評価したいね。今はもうその必要性はなくなってきたけれど、組織が固まってくるまではそんな議論も必要なんでしょうね。もし、先代の言うとおりになったら、バラバラになっている。俺が、俺がの世界だっただろうし。定着率も向上

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