㈱カンサイ 60年のあゆみ
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48history of sixty years KANSAIhistory of sixty years KANSAI株式会社カンサイ 60年のあゆみる盛況であった。減収を期に2年間凍結していた拠点開設を再開、手始めに2010年(平成22)12月に、長崎県内4カ所目となる佐世保営業所を開設するなど、網の目の拠点づくりにもさらに意欲的に取り組むことになった。また、これまで鹿児島では、グループ会社の三葉電機工業の営業所の一部を借りて営業をしていたが、2011年(平成23)3月、100%出資の(株)カンサイ南九州社を設立、本格的に鹿児島展開を開始、グループの総合力強化にもつとめた。ここで特記したいのは、2010年(平成22)3月19日、公的投資育成機関である大阪中小企業投資育成から、9,600万円の投資を受け、うち半分を株式に割り当てたことだ。これについて、社長は「主に、自己資本の充実やベンチャーキャピタルの投資先に選ばれたということで、対外的な信用度もそうだが、社員のモチベーション向上にもつながるはず」と述べている。半世紀以上の歴史を刻んできた信頼できる企業としてのお墨付きを、公的機関から与えられたということであろうし、このことで、社員のモチベーションが上ったのも確かであろう。カンサイでは毎年の新入社員の入社式を特別なものとして取り行う。ホテルオークラが会場に選ばれ、一人ひとりに社長から直々に辞令と社員バッチが手渡される。多くの企業の中からカンサイを選んで入社してくれた若者への期待と感謝が込められた入社式である。2014年度(平成26)の新入社員は20名である。彼ら新入社員のモチベーション向上にも、このお墨付きは一役買ったことだろう。2012年(平成24)5月に設立された九州電設資材卸業協同組合の初代理事長に、忍田勉カンサイ社長が推されて就任した。2012年(平成24)10月、太陽光発電の専門部署「エナジー・ソリューション事業部」を新設、受注の拡大に顕著な効果をもたらした。消費者の省エネ意識は年々高まっており、それを新領域の商材として捉え、いち早く対応した結果である。公的機関からのお墨付き2011年(平成23)㈱カンサイ南九州設立入社式

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