㈱カンサイ 60年のあゆみ
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45history of sixty years KANSAI飛2005~Dramatic period躍期「10年計画」2年目も計画にそった試みが着々と進められていった。まず、さまざまな業務改革の根幹をなす、新管理システムが本格的に稼働することになった。これは在庫管理を軸とした包括的なシステムとして構築し、それまでアナログ感覚でやっていた在庫管理を止めて、より正確な「数字」で管理し、適正在庫や営業支援に活かしていくことにしたものだ。前年の暮れに新設した住設事業部もいよいよ活動を本格的に開始した。まず6月に博多区南八幡町にショールーム機能を備えた事務所が完成。早速、担当者はそこに移動して業務に携わることになった。この独立事務所について、「本社内に事業部があると、どうしても電材の延長線ととられがちだった。独立した事務所でカンサイへの本気度を示したかった」と社長は述べている。社長自身の住設事業部への期待の大きさがわかる。住設事業部はこの期待に応えて、福岡のみならず、東京のマンションにキッチンや空調機器などを納入する業績を上げ、2006年度(平成18)の当部門の売上は、目標額の4~5億円の1.5倍の7億円を超えた。今後は各方面への認知度を強め、主力の電材部門に続く柱として成長させていく狙いが定まったことになる。オリジナルブランド「NIC」事業からは、システム家具の新シリーズ「IMAKI」が誕生した。その後、「IMAKI」は東京に常設のショールームを設け、そこに展示も始めた。住設事業部にとっては、有力な販売ツールとして役立っていくに違いない。加えて、当事業部と「株式会社木の家しんこう」を合併、新たに「株式会社カンサイしんこう」を発足させ(2009年〔平成21〕10月)、成長性が高いリフォーム部門への市場開拓に弾みをつけた。カンサイでは毎年、年初に賀詞交歓会を催すことになっている。このことについては既に述べたが、2006年(平成18)の交歓会では、講談師の一龍斎貞花氏に講師をつとめていただいたが、この年は恒例の講演の他に、「カンサイの約束」という冊子も配られて、社員の意識啓発に役立てることになった。内容は、「“できない”という言葉は使いません」、「設備についての“百住設事業部の充実「カンサイの約束」住設事業部新築移転

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