㈱カンサイ 60年のあゆみ
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42history of sixty years KANSAIhistory of sixty years KANSAI株式会社カンサイ 60年のあゆみ行錯誤の段階にあるが、ニーズがある以上、全国に向けて発売される日は遠くないであろう。「好事魔多し」という言葉があるが、カンサイの関係者の誰もがこの言葉を思い浮かべたのではないだろうか。1年半前、勲五等雙光旭日章に輝いたばかりだ。会長が29才で創業した関西電業が発展してカンサイとなり、会社を上げて50周年を迎えた喜びに浸ったばかりだった。2004年(平成16)10月1日、忍田楢蔵カンサイ会長は79才を一期として、この世に別れを告げ永遠の眠りについた。2年ほど前から体調を崩し、療養に励んでいたというが、家族や周辺の者たちの祈りも空しく、健康を取り戻すことはなかった。10月23日、積善社斎場で仏式による葬儀が、株式会社カンサイ、三葉電機工業株式会社、株式会社アトムの三社合同の社葬で執り行なわれ、カンサイの忍田勉社長が喪主をつとめた。悲報を知った多数の参列者が式場を訪れ、楢蔵会長の生前の徳を讃え、死を悼んだ。なお、翌2005年(平成17)9月17日、ホテルオークラを会場に、カンサイグループ会社社員による「忍田楢蔵会長の思い出の会」がしめやかに開かれ、グループ会社の社員の他、併せて270名が参加。故会長の一周忌追悼の時を共に過ごし、故人の遺徳を偲んだ。楢蔵会長逝去「思い出の会」の祭壇に飾られた元気な頃の会長の写真

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