㈱カンサイ 60年のあゆみ
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37history of sixty years KANSAI改1995~2004Reform anddevelopment stage革・発展期新社名は関西という漢字をカタカナのカンサイに置き換えるだけで、新時代の企業に相応しい、しかも総合商社としてのイメージも合わせ持った心にくいネーミングである。社名の変更を機に、「設備の総合商社」を目指すのは当然で、それ以外にも住宅やビル設備の総合商社も目指していこうとしている。現に、建材そのものやエレベーターなどの販売も手がけるようになったし、それに付帯して工事を受け持つこともある。さらに、水関連やガス関連との複合商品の販売にも力を入れることになった。新規の営業所の設立やM&Aは、今後も積極的に取り入れるが、他業界の会社もM&Aして傘下に入れていく積極性も必要だと、勉社長は意欲的だ。その方が他業界のことを知らない自社の社員を教育するよりも展開が速いからだという。エアコンの丸洗いサービスを、事業者向けと家庭向けに開始したと聞けば、目を丸くする向きもあるかもしれない。電設資材の販売という本来の業務とはどうにもつながらないし、新しく取り組む商品販売とも違うからだ。サービスの分野への進出であるかと聞かれれば、答えははっきりしている。エンドユーザーの抱え込みが狙いなのだ。消費者とダイレクトに交わることで、顧客リストができ上がり、次に何かをする際に利用できるという目的がある。たとえば、住宅のリフォームやエアコンの買い換えのニーズを掘り起こすチャンスが眠っているかもしれないからだ。いわば戦略的社名変更の案内

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