26自分自身についても振り返ってみてほしいと。「４％の子どもたちはもちろんのこと、忘れてはならないのは、96％の子どもたちも、大人になったみなさん方も同じく頑張ったということ。入試に臨んで、一生懸命問題を解いて、合格という結果を勝ち取ったのはみなさん方、その当時の子どもたちの努力なんですよね。それを当たり前で済ませてはいけないし、大変愚かなことだと思うんです。当たり前と言うなら、足がすくんで動けなくなる、それがうちの子どもたちにとっての当たり前なんです。かたや『あそこの学校は名前さえ書けば受かる』とバカにします。でも、かたや『この子たちは頑張って登校して名前を書きよる』と涙する者がいます。つまり、『こいつはつまらん』と思うか『よう頑張っとる』と思うか、私たちの解釈ひとつで、この子はどちらにも転んでいくんだということを私たちはもっと自覚しなくてはいけないと思うんですよ」
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