『「いいんだよ」は魔法の言葉』試し読み 最新版
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 224%の子どもたち不登校の定義に対する立花高校の見解と、本校が歩んできた取り組みの道筋をお伝えしたところで、「大人の解釈ひとつで子どもたちの状況や見方が変わる」ということについて、より深く考えてみましょう。今は96 %の子たちが高校生になる時代。それを当たり前と受け止める社会があります。では、残りの4%の子どもたちについて、想像してみてほしいと思います。不登校だった子がスタートラインに立つのは、まず高校の入学試験です。「名前さえ書けば受かる」と思われている入学試験の日。毎年、この日は立花の先生たちにとってもハラハラし通しの日。みんな校門の前に立って、子どもたちが来てくれるかどうか、ずっと見守って待っています。「2年も3年も自宅に引きこもってる子がですよ、はい今日は入試よ、行ってらっしゃ

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