慰安婦と医療の係わりについて 試し読み
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171. いとぐち1989年ソ連崩壊後、日本と韓国において起こった慰安婦問題は 1998年頃に国内では結着が着いたと思われていた。その後国外において問題となり2006年9月13日より2007年7月30日まで米議会での問題として取り上げられた。その決議文は事実に基づかぬことを言っていて誤解もここ迄来たかと驚き、それを解く方策を考えている。事実と異なることを言い立てて日本叩きを仕掛けるのが日本人であり、一部韓国人であることを憂慮している。今一度原点にかえって日本の人々に事実を伝え、海外の人々にも知って頂きたいのでこの文章を書くことにした。慰安婦問題は医療の問題を抜きにしては語れないので発言の機会にはそのことを語ってきた。慰安婦の資料集『上海より上海へ』(1993年 石風社、2004年 East Bridge英語版)の中に慰安婦関係の写真を一括して入れた。父が学術の資料集には入れていて、一般人の目に触れる写真集には入れていなかったのは、「婦人科検診のため父が作らせた診察台」と「コンドーム」の2点の写真だった。私がこれを入れたのは慰安婦との係わりは医療に関するものであり、日本が性行為感染に対する対応を1937年当時行なっていたことを知ってもらうためであった。

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