[お試し読み]ホメシカ理論
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24ちょっとしたほめ方の工夫でまわりが思いどおりに動く!◆部下が「認めてほしい」 部分を言葉にする実際、組織の中では3分間もほめられる体験はなかなかないと思います。私が普段手がけている研修では「相手を3分間ほめる」ということも体験してもらいます。同僚にほめてもらったら、逆にあなたも相手を3分間、しっかりとほめてあげましょう。それは貴重な体験になるはずです。さて、この実験を通して、多くの人は事実承認を求めていることがわかりました。ところが承認する側に立つと、結果承認にばかり意識がいってしまいます。つい「どんな結果が出たか」という上司の価値観で判断してしまうからです。私たちが注意するべきは「上司側の価値基準で相手を承認してはいけない」ということです。部下や後輩を「ほめる」とき、「良い結果」だけをほめていませんか。あなたの仕事は部下や後輩を指導、管理すること。言い換えれば、日々、責任や成果を求められている立場です。そうなると、やはり部下や後輩が良い結果を残したときにほめがちだと思います。もちろん、良い結果はほめてあげてください。ただ、その結果承認は本当に相手がほしいと思っていることなのか。あなたの価値基準だけで相手を承認していないか。自身を振り

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