[お試し読み]ホメシカ理論
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19第1章◆結果承認と事実承認さらに細かく見ると、承認にも2つの種類があることがわかります。「結果承認」と「事実承認」です。私たちの日常には必ず「目標」があり、目標にはスタート地点とゴール地点があります。まずは、ゴール地点にある結果承認について考えましょう。結果承認とは、つくりだした結果を承認すること。つまり、目標のゴールや数字に到達したか、それ以上の結果をつくったときにほめることです。最もわかりやすいのは受験に合格した学生に「合格おめでとう」と言うことです。結果承認は比較的簡単に実行できます。部下が何らかの結果を出したときに、そのことを認めればいいのです。たとえば、「部下が新しいスキル(資格)を身につけた」「営業成績の目標を達成した」「クライアントの新規開拓に成功した」などです。ただし、弱点は「成功したり、達成したりといった良い結果を残したときにしか承認できない」という点です。そんな簡単に部下は目に見える結果を出してくれません。そもそも、良い結果だけを出し続けてくれるのなら、「どうほめようか」などと考える必要はないわけです。承認できる

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