はまかぜサンプル
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季刊・はまかぜ 5浜の町病院の職員全員が心待ちにしていました新病院建設がいよいよ秒読みの段階に入って参りました。土地はすでに福岡市から購入しており、場所はご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、都市高速天神北ランプを降りてすぐの右手、天神から北へ歩いて10分ほどの所です。新病院のコンセプトは、患者さんと職員にやさしく、将来の医療情勢の変化にも柔軟に対応できる進化する病院です。現在の病院は古い設計のため、近代的な病院と違いまして職員と患者さんの動線が入り交じっています。しかし、そのことが患者さんと職員の距離を近くし、親しみやすさや患者さんの安心に繋がっていると思われ、決して悪いことではありません。現病院のいいところを新病院に生かすべく新病院の基本的な設計には広島国際大学の久保田秀男教授にご協力をお願いしました。久保田教授は、日建設計株式会社で長きにわたり病院の設計を手がけてこられた方で、日本医療福祉建築賞を5回も受賞された高名な先生です。今までに大阪市立大学病院、島根県立中央病院、榊原記念病院、福井県済生会病院など多くの病院の設計に携わっておられます。今回は、今まで培ってこられたノウハウのエッセンスを新病院の設計の中に生かして頂きました。現在は、久保田教授の設計を基に梓設計事務所が詳細を詰めているところですし、4月以降も電気や空調、給排水設備など実際の建築に向けた設備面の詳細を決定していきます。新病院は地下1階、地上10階建てで、警固断層が近いことを考慮して免震構造を採用しました。CT2台、MRI2台を有し、急患に対しても今より迅速な対応が可能となります。また、無菌病棟も兼ね備え、骨髄移植を含めた血液疾患の治療にも万全な体制を整えます。全てにおいて、今よりも一段とパワーアップした浜の町病院をご覧いただける予定です。病院敷地前の道路は、拡幅工事がすでに終了していますので、都市高速からの利便性は格段に良くなりました。現在の病院は駐車場が少なく、患者さんやご家族にご迷惑をおかけしましたが、新病院では立体駐車場を隣接して建設する予定です。車で来られる場合は都市高速を利用されると大変便利になります。新病院の高層階の病室からは、那ノ津大橋の向こうに志賀島や能古の島が点在する博多湾が遠望できるため、最高の療養環境となる予定です。福岡市の海の玄関口に位置する新生浜の町病院にどうぞご期待ください。新病院建設の進捗状況について教育部長田中謙二新病院予想図(正面)新病院予想図(全景)

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