はまかぜサンプル
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4子宮頸がんは近年増加傾向にあり、日本では年間8,000人が子宮頸がんにかかって約2,400人が命を落としています。図1は国立がんセンターが公表しているデータで、子宮頸がんの罹患率と死亡率を年齢層別に示しています。20代後半から増え始めて30代に罹患率のピークがあり、働き盛りや家事・育児の柱である年代から闘病することが多いことが分かります。子宮頸がんは、予防ワクチンが実用化されているただ一つのがんです。子宮頸がんの発症にはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染の関与が知られており、100種類以上の型に分類されるHPVのうち十数種類が発がんの高リスク型と考えられています。HPVは性交渉で感染しますが、ワクチンによる感染防御により子宮頸がんの発症が約3割に減少すると推測されています。浜の町病院でもワクチンを接種することができますので、気軽にお問い合わせください。また、子宮頸がんはがん検診によって前癌状態で発見できることが多く、進行していない状態であれば子宮を温存した治療も選択可能です。ワクチンによる発症予防とともに、検診による早期発見が有効です。当院では今年4月より健康医学センターにおいて一般の方を対象とした子宮頸がん検診を開始しました。予約制ですので、健康医学センターへお問い合わせください。子宮頸がんのがん検診とワクチン接種を開始しました婦人科腫瘍外科部長上岡陽亮図1 子宮頸がんの罹患率と死亡率(日本人女性)【子宮頸がんは、ワクチンによる予防と、検診による早期発見が有効】

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