2024-25年度『月信』4月号
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2 世界のすべての国が環境問題に直面しています。ロータリーは、気候変動の原因に取り組み、その影響に対応するために、正確な情報に基づいた持続可能かつ測定可能、そして地域社会に根ざした解決策を用いて行動する人たちを支援しています。環境問題が7つ目の重点分野として決定されたのは2020年ですが、ロータリー会員は長年にわたり環境プロジェクトに携わってきました。「地域社会の経済発展」や「水と衛生」などの他の重点分野を通じて、ロータリーは環境に好ましい影響を与えるグローバル補助金プロジェクトを通じて1,800万ドル以上を投じてきました。ロータリーは地球を守るという国連の「持続可能な開発目標」に沿って活動しています。 人類の危機として地球温暖化問題が叫ばれており、地球温暖化で予想される環境問題は1 . 熱帯の感染症が拡大する危険性2 . 降水量の減少、砂漠化(約3000年前までサハラ砂漠のところはサバンナでキリンなどが生息していたことが遺跡から証明されている)3 . 一方で豪雨などによる洪水(2022年パキスタンではモンスーンで国土の1/3が浸水)4 . 耕作地の減少で農作物の収穫量が減る(イラクでは水の奪い合いで武力衝突が起こった)5 . 沿岸部の海水面の上昇で国の存続にかかわる問題に発展(モーリシャス諸島では海岸の侵食、モルディブは国土の80%が海抜1m以下、人工島へ「家庭でできる10の温暖化対策」とは  地球温室効果ガス排出の65%はエネルギー転換部門(発電など)と産業部門(鉄鋼業など)からと言われています。その他、航空や自動車など運輸部門やオフィスビルなどがあり、家庭部門(家電製品や自動車)での削減効果は少ないという見方もありますが、私たちは意識を共有し、出来るところから始めてみなくてはなりません。 全国地球温暖化防止活動推進センターは「家庭でできる10の温暖化対策」を提言しています。数十万人規模の集合住宅移住計画)などが挙げられます。① 冷房を1℃高く、暖房を1℃低く設定 ② 週2日往復8キロの車の運転をやめる③ 1日5分間のアイドリングストップ④ 待機電力を90%削減⑤ 家族全員がシャワーを1日1分減らす⑥ 風呂の残り湯を洗濯に使う⑦ 炊飯ジャー・湯沸かしポットの保温を止める⑧ 家族が同じ部屋で団らんし、暖房と照明を2割減らす⑨買い物袋を持ち歩き、包装の簡単な野菜を選ぶ⑩番組を選び、1日1時間テレビ利用を減らす。 これらのことを日本国民1億2400万人が1年間行えば約2850万トンのCO2が削減できると試算しています。自宅で、会社で、事業所で始めてみませんか。私たちにできることを考え、動き始めていくことが問題解決の第一歩となります。美しく豊かな地球を、未来の子どもたちに引き継ぎましょう。2020年にロータリー財団の「重点分野」に加わる喫緊の課題は地球温暖化問題2024-2025年度第2700地区 ガバナー野﨑 千尋(小郡RC)「環境月間」に寄せて

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