バドミントンシニアからのチャレンジ 試し読み
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92要となる危険性の高い状態」を指します。平成26年版厚生労働白書によれば運動不足により毎年5万人もの人が「運動不足」が原因で亡くなっており、喫煙、高血圧に次いで第3位となっています。ロコモ対策で重要なのは適切な運動・スポーツであることは平成26年度版厚生労働白書でも指摘されています。そして、「健康な人のための身体活動量の新基準」を3つの年齢層に分けて示しており、65歳以上の年齢層では強度を問わない身体運動を毎日40分続けることとなっています。例としてラジオ体操10分、歩行20分、植物への水やり10分があげられています(「健康づくりのための身体運動規準2013」より)。3)運動・スポーツの持続にはクラブへの所属が一番運動・スポーツを毎日続けるためには強い意志と行動力が必要です。これは口で言うのは簡単ですが、実際は容易なことではありません。私も腕力や握力を強くするため鉄アレイやハンドグリップを買い求めましたが1週間も経たないうちに使わなくなりました。個人の意思で続ける難しさは誰でも経験していることではないでしょうか。私は運動・スポーツを持続するための手段としてクラブに所属することが手っ取り早い方法ではないかと考えています。しかもクラブの役に立つ仕事を好んで引き受けることです。次の第7章、第8章で詳述しますが、現在、私は自分の住んでいる町のバドミントンクラブに所属しています。ここ5年間、シャトルの運搬と保管を担当しています。練習後にシャトルを自宅に持ち帰り保管し、そして練習に間に合うように会場に持ち込むのです。シャトルがないと練習ができないので、休まないし、時間にも遅れません。クラブの仲間はシャトルが来るのを待っているのです。練習では同じ目的・目標をもつクラブに所属する仲間と一緒に競い合い、かつ楽しみながら練習ができるので長続きもします。対外試合に出るようになり試合で接戦でもするようになればいっそう仲間意識が強くなり絆が強くなります。

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