バドミントンシニアからのチャレンジ 試し読み
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第Ⅱ部 シニア初級編 | 91に生活できる期間」のことをいいます。平成26年版厚生労働白書によれば男性が平均寿命79.55歳に対して健康寿命は70.42歳、女性は平均寿命86.30歳に対し健康寿命は73.62歳です(図Ⅱ–14)。平均寿命と健康寿命との差は日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味し、2010年(平成22年)で、男性は9.13年、女性は12.68年でした。平均寿命だけ延伸し、健康寿命が延伸しなければ不健康な期間(たとえば寝たきり期間)が長くなるだけです。不健康な期間が長くなれば個々人の生活の質が低下するだけに留まらず、社会保障負担(医療や介護など)も増える負の連鎖を引き起こします。それではどのようにすればよいか。答えは平均寿命を上回る健康寿命の延伸です。健康寿命の延伸は不健康期間が短縮され、個々人の健康的な生活期間が長くなるだけでなく社会保障負担が軽減されます。2)健康寿命を延伸する運動・スポーツ「ロコモ:ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」という言葉があります。これは運動器の障害のため自立度が低下し、「介護が必図Ⅱ–14 健康寿命と平均寿命の差出所:平均寿命「平成22年」は、厚生労働省大臣官房情報部「完全生命表」健康寿命「平成22年」は、厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」より抜粋平均寿命健康寿命平均寿命健康寿命(男性)(女性)707274767880828486889079.5586.3070.4273.6279.5586.3070.4273.629.13年日常生活が不健康な期間日常生活が不健康な期間12.68年(年齢)

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