概要
東洋と西洋、現代と近代をつなぐ魂の叫び─
漢文と英文に精通したエリートだった、夏目漱石。2年間の英国留学で挫折を味わい、東洋と西洋の狭間でさまよった魂はどこへ辿り着いたのか。気鋭の日文学者が贈る、新たな夏目漱石像。
東洋と西洋、現代と近代をつなぐ魂の叫び─
漢文と英文に精通したエリートだった、夏目漱石。2年間の英国留学で挫折を味わい、東洋と西洋の狭間でさまよった魂はどこへ辿り着いたのか。気鋭の日文学者が贈る、新たな夏目漱石像。
第一章 漱石が英国から受けた影響
夏目漱石の英国留学における負の要素
─「下宿」「過去の匂い」と「霧」「昔」を通して─
Ⅰ.問題設定
Ⅱ.先行研究及び考察視点
Ⅲ.「永日小品」について
Ⅳ.「下宿」と「過去の匂ひ」作品から
Ⅴ.「霧」と「昔」からの分析
Ⅵ.考察と分析
Ⅶ.結びにかえて
第二章 漱石「個人主義」思想の自恃論的要素
─アメリカ超越主義からの影響を探る
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.漱石の個人主義思想の特質
Ⅲ.アメリカ超越主義における自恃論─エマソンからホイットマンへ
Ⅳ.結びにかえて─漱石「個人主義」のなかに流れる超越主義思想
第三章 漱石の集大成『私の個人主義』について
Ⅰ.問題設定
Ⅱ.先行研究及び考察視点
Ⅲ.漱石の個人主義
Ⅳ.社会福祉の思想
Ⅴ.漱石の思想を社会福祉思想の観点から見る
Ⅵ.考察と分析
Ⅶ.結びにかえて
第四章 漱石作品が漢文学から受けた影響
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.日本と漢文学
Ⅲ.漱石と漢文学
Ⅳ.漢文学及び漢文学の背景にある儒教思想が漱石作品に与えた影響
Ⅴ.考察と分析
Ⅵ.結びにかえて
第五章 中国における夏目漱石作品の翻訳及び評価について
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.研究の視点
Ⅲ.魯迅が漱石の訳について論じる事
Ⅳ.『草枕』の訳及び評価について
Ⅴ.夏目漱石の代表作『文学論』と『文学評論』に関する中国の評価
Ⅵ.『吾輩は猫である』の訳及び評価について