概要
他者の言葉にじっと耳を澄ます、人生の軌跡をたどる静かな詩集。
老いと死を見つめ、言葉にする。
自身と周りの同年代の人々を観察した記録。
この人の苦悩の底まで達する事
そこでお互い抱き合って
じっと耳を澄ます事
澄まし続ける事
仄かな声の聞こえ来るのを
ひたすら待つ事 ただひたすら待つ事
それのみ・・・・
――「愛」
高齢者の日常や介護について、この詩集の内容とは別の見方をされる方々も多いだろう。(略)同じ情景を肯定的に捉えているかと思えば、すぐに否定的な表現ともなっている。
そんな混乱を感じられるかもしれないが、全て老いた詩作者の素直な呟き、叫びと思っていただければ幸いである。
出来るだけ多くの人に読んでいただきたく、たとえ平凡であっても、何が書かれているかわかる詩。私はそんな詩作を心がけた。――「あとがき」より