概要
「人生で一番幸福だったことは?」と問われたら、私は迷わず昭和の時代(戦後)に生まれたことと答えたい。
豊かさへの欲望が原動力だった時代を照射しながら、時代を横断する。
小林秀雄からスティーブ・ジョブズまで、「知」を手繰り寄せる珠玉のエッセイ。
人は長い時を経て、心の奥に仕舞い込んでいた記憶に触れる時、言い知れぬ喜びや再発見に出会うものだ。
誰かに愛されたことや、誰かを愛したことなど人は決して忘れない。
その日の雲の白さや太陽の眩しさ、草木の匂いや風の暖かさで覚えているものである。 (あとがきより)
※本書は、現在「サンデー新聞 北九州」に連載中の『昭和の忘れもの』から81 回分を抜粋したものである。