概要
もとより私は、日本の全てを全面的に礼賛するつもりはない。単純な見方や軽々しい肯定は時として危険でもある。物事には何でも明暗両面がある。日韓関係も例外ではなく、時おり「反日」と「嫌韓」感情が噴出して両国関係は緊張する。今後もこの傾向は変わらないだろう。だが私は基本的に楽観主義者だ。過去三十年間で日本の対韓認識はずいぶん好転してきている。私が初めて東京に赴任した一九七〇年代と比べればまさに隔世の感がある。日韓関係が示す現在のベクトルの方向は、大局的に見れば正しいものだと思う。 「はじめに」より抜粋