概要
本冊子では「読書百遍義(意)おのずからあらわる」の格言のとおり、詳細な説明はいっさい省略しました。
声に出して熟読吟味することを基本方針にして編集しました。
この『大學』(全)の底本は、江戸時代から明治四年(一八七一)に廃藩置県に至るまで薩摩藩の支藩であった佐土原藩(三万石)において実際に使用されたものです。
一歩進んで原著を声に出して読みたいという読者のために、明治二十五年(一八九二)に翻刻した『大學』(全)を附録として加えました。
江戸時代の藩校や私塾で学んだ人々の当時の雰囲気を味わいながら、後藤芝山先生の訓点によって一歩一歩読み下しに挑戦してみてください。
(「まえがき 声に出して『大學』を読む」より)