概要
舞台は、かつて伊達成実の居城があった宮城県亘理町。 開業間もない司法書士桜木司織のもとに舞い込んだ、ある登記の依頼――。 一見簡単なその手続きは、有限会社伊達一族と司織との長い物語の序章なのだった。 「まさに群雄割拠の戦国時代に来てしまったのかも――。」 有限会社伊達一族が抱えるさまざまな問題。それは一族のトップ・伊達誠次郎政勝が倒れたことでさらに複雑さを増す。 解決方法を模索する桜木司織は、先輩司法書士の言葉を思い出していた。 「法律はとってもよく斬れる刀。だからこそ抜かないようにしなければ。 司法書士が法律を学ぶのは、それを使うためじゃなくって使わないためなのだ。 物事を動かすのは、法律じゃなくって人の心だから。」