歴史ライター・豊田滋通

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『光る君へ』が描いた刀伊の入寇 平安時代最大の対外危機(3)

(3)ドラマでたどる事件の現場 大宰府政庁での再会 さて、ここからは『光る君へ』のドラマで刀伊の入寇を振り返りながら、事件ゆかりの地をたどってみることにしよう。 ドラマ第46回(2024年12月1日放送)の冒頭は、商人や官人らが行...
歴史ライター・豊田滋通

『光る君へ』が描いた刀伊の入寇 平安時代最大の対外危機(2)

(2)古文書に残された史実 刀伊の正体は東女真族 刀伊の入寇は、平安時代末期の寛仁3(1019)年3月から4月にかけ、朝鮮半島から大船団で押し寄せた賊徒が、離島の長崎県対馬(つしま)や壱岐(いき)、玄界灘沿岸の博多周辺などに侵攻した事件...
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『光る君へ』が描いた刀伊の入寇 平安時代最大の対外危機(1)

(1)出色の大河ドラマ 豪華衣装と綿密な時代考証 NHK大河ドラマは1960年代以降、当時の世相をも反映する国民的ドラマとして定着してきたが、近年は戦国武将ものが多く、いささか辟易していた。しかし2024年は平安時代が舞台、しかも主人公...