中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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842 榎實屋のこと榎實屋については、同家分家の中村清次郎氏が、昭和五二年に忘備録的詳細な記録を残している。現在の我が社とは諸事情により直接の交流はないが、創業者正次郎の出身家でもあり、元文を抜粋・要約して紹介しよう。ただし榎實屋は、中村家の屋号であり、前述の福岡大学武野教授の記述内容とかなりの部分タブっている。ご容赦願いたい。①榎實屋本家中村清作(初代、二代)およびその後について榎實屋とは中村邸内に榎の大木があり、これによって屋号を榎實屋と名付ける。世人は博多ナマリにて、これをエノミヤと発音し、これが通称となった。初代清作は家業が左官屋であったが、普通の左官屋ではなく、博多の左官屋の棟梁であり、

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