中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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79the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみ■御用商人中村家の家訓中村清三(清作)は幕末期の福岡藩の御用商人で、博多箔屋番に住んでいた。だから身分は博多の町人である。同家は、同じ博多町人で福岡藩御用商人である釜惣(釜屋惣右衛門、瀬戸家)と並ぶ、有名な町家である。幕末期の福博町人は大なり小なり福岡藩に献金し、福博町人格式をもらっているが、中村家もその例外ではない。清三(清作)の子孫が東京の旧黒田藩邸を訪ねた時、黒田氏が「そちらには当家が大変お世話にあずかったそうで、御礼を申します」と言われたという。清三(清作)の福岡藩への献金は、抜群であったらしい。中村家の資料は、現在福岡大学総合研究所が大切に架蔵している。その中から面白いものを拾って紹介すること

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