中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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73the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみ■バブルを超えてタイル業界は、平成一〇年頃から、バブルが弾けて苦境に陥った建設企業の余波を受けている。事実、タイアップしていた地場建設会社も倒産の憂き目に会い、その余波で多額の債権放棄をせざるを得なくなり、経営的な苦難もあった。しかし、堅実経営という長年培ってきた信用のおかげというか、苦労はあったが何とか乗り切ってきた。企業なので、資金面のやりくりは常にあるが、我が社はこの局面以外、資金的には比較的安定した経営ができてきたのではないかと思っている。これも創業以来の堅実経営のおかげだろう。■タイルの挑戦最近のビル高層化に伴う、ビル外壁はコンクリートパネル化、ブロック壁への変換と、接着剤等でコンクリートに貼り付ける外壁のタイル化は、劣化による落下等の危険も指摘され、需要が少なくなっていった。また内装面では、従来タイル装飾されていた部分、例えばキッチンや浴室もユニット化が進み、タイルの需要は減少

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