中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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70り、今日見るような商業ビル、マンション・ビル、郊外住宅と相次ぐ住宅マンション建設と相まって、福岡は大きく発展していったのをタイルを通して陰ながら支えていったのもこの事務所である。また我が社の売上が上昇を続け、平成三~四年頃には約一〇億円強/年の売上高を記録していたのもこの事務所時代のことで、その意味ではいい思い出がいっぱい詰まった拠点だった。■タイル職人とバブル我が社が最高売上げを記録した当時は、従業員も多く、また請負で施工仕事をする専従技能者も多数をかかえていたが、それでも人手不足状態で、特に技能者は専属でいてもらうのに苦労したほど仕事があった。当時はどこの会社、業界とも人手不足に悩まされ、仕事はあっても職人が足りず、作業ができないなどの現象も起こっていた。タイル職人もご多聞に漏れず不足していて、四人一組でチームを組む世界なので、その確保のために、リーダーの家へ酒持参で夜襲をかけたこともあった。他所のほうが給金が高いとの情報を掴むと、職人を取られないようあわててそのカバー

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