中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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7the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみ後の戦災等、紆余曲折もありましたが、建物の洋風化と高度成長経済下での近代ビル建設ブームに乗り、個人商店の創業から昭和八年の合資会社設立、昭和四四年には念願の株式会社へと成長・発展を遂げてまいりました。この間、本社事務所も業容拡大とともに、創業の地、今の博多区祇園町に当たると上辻の堂町から、博多区店屋町、中央区荒戸町、そして現在の早良区有田町と四度も移転をし、経営者も四代を刻み、今日に至っております。一〇〇年の歴史ですからどの時代も、どの店舗も思い出を語れば多々あります。細かくは本文で述べさせていただきました。ただ、一〇〇年の歳月となりますと、創業当時を細かく知る人はいませんし、昭和一〇年代の戦前でさえままなりません。しかし我が社は、博多で大賀並といわれた中村家の流れを汲んでいることもあって、かなりの文献記録が残っています。したがって、今回の一〇〇年史は、戦前の出来事は文献から類推。正確かどうかは神のみぞ知るということも覚悟して、古い時代を紐解きながら、往時の様子をまとめてみました。さて、我が社の現在ですが、堅実経営という創業以来の方針は堅持しつつ、ユニットキッチン、ユニットバスなどの進展で需要が落ち込んだタイル販売環境の変

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