中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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65the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみ役員を含めた我が社の全社員が、まだ工事中でコンクリートをうったばかりの凸凹の階段を重たいタイル資材を肩に荷って二~五階まで搬入した。その作業が一棟につき、二〇~四〇戸分、さらに日の里団地などは、それが三〇~四〇棟分あるわけで、それはそれはきつい作業だった。博幸会長はその作業を今も忘れられないという。 ただ、この受注は、我が社の経営に大きなメリットとともに、施工上のさまざまなノウハウももたらせてくれ、その後ブームになったマンション建設など、民間の仕事受注時にも活かされていった。もちろんこうした公社系の工事の実績が信用面でも大きな力となっていったのは言うまでもない。■九州一円にも展開 ~実績と機縁が産みだした大量受注~ 公団・公社の工事をこなすだけでなく、我が社は四〇年代半ば、熊本、鹿児島、宮﨑、佐賀での工事も多数請け負った。なかでも思い出に残っているのは、元請建設会社の縁で仕事をやることになった、カトリック教会関連の工事である。

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