中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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63the history of One hundred years NAKAMURA株式会社中村タイル商会100年のあゆみその有能さが正次郎の目にとまり、既に勤務していた福岡県庁職員からスカウトされて中村家と養子縁組み、三代目含みでの役員起用だった。また、常岡一馬、澤田勲は、合資会社時代を支えた生え抜きの社員で、その実績とキャリアが評価されての起用である。いずれにしても、我が社が株式会社へ転身していくのに、最良の布陣が整った形である。■公団・公社の工事ラッシュこの頃の我が社は順調というよりは、株式会社化したことで、仕入れ関係にも、また顧客関係にも信用が一段と増し、業容が拡大していった。業務の中心はタイルの設置工事が約七〇パーセントを占め、九州に実績を持つ福岡の地場建設会社とタイアップ、同社が受注する建物のタイル部分を受け持っていた。昭和四〇年代頃には、郊外での宅地開発が盛んに行われるなど、福岡を中心に九州一円は建設ラッシュ状態になり、それにつれて我が社の工事実績も着々と伸びていった。  

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