中村タイル商会創立100周年記念誌_150313
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46の倉庫を借り受けて仮営業所を開設、営業体制を整えている。と言っても、敗戦の混乱で品物を仕入れる手立てがない。メーカーの生産は止まっているし、交通網はズタズタで、タイルを入手する手段がない。日本の経済も生活もあらゆる機能が停止していた、そんな時代だったのだ。そこで正次郎がとった行動も素早かった。焼け跡には大量の未使用在庫タイルが埋まっていた。そのタイルを掘り起こしきれいに洗浄・紙貼りして再生品として市場に供することを思い付いたのだ。とにか焼け跡。天神町よりみた県庁、市役所、西日本新聞社

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