㈱カンサイ 60年のあゆみ
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91history of sixty years KANSAIカンサイの創生と発展それは背広なし地下足袋営業から始まったは、グループ内ではメーカーという特殊な会社ですが、管理の面では一緒ですから、グループ全体を調和させた組織を一つ作ってもらい、共に発展するルートを構築してもらいたい。それが望みです。社長は今、65才でしょう。まだ、前向きにどうするかと考える年齢でしょう。私のように77才にもなると、人生をどう整理しようかという心境になるんですよ。でもね、人間、それでいいと思うんですよ。だから、次を託していける若い人を、やっぱり育てなければならないし、その若い者も、今の時代に対応して、必死になって自分の道を見いだしてほしい。企業も、全く同じじゃないですからね。うちもメーカーですから、工員さんがたくさんいるんです。息子に社長を譲って3年くらいなるんですが、いまは私自身がそういうところに干渉したくない。そんな心境です。小野 まだ、会社に出ているわけ。忍田(進) 出てないよ。毎日、日曜日です。10日に1回くらい、ちょっと顔出すくらい。教育してもらって、やっぱり育ててもらいたい。ぜひ、よろしくお願いします。司会 それでは岩宗様、副社長時代の思い出も含めて、今後のカンサイに望むことをお聞かせくだい。岩宗 この会社の第一世代は小野さんが中心になって創られて、そういう表現がいいのかどうかしれませんけれども、第二世代という意味では、社長と私とで、一生懸命何とかやり遂げて、まあ、今、忍田社長になってこの会社がこれだけ、本当に九州の中でもトップ企業という会社になった。もうびっくりしたのは、この間、病院に行ったら、どこにお勤めですかって言うから、「引退してるけど、一応、肩書きだけ、こうやってある」って言ったら、そこの院長がパソコン大好きで、ぱぱっと調べて、「すごい会社ですね」って言われました。人の評価というのは、こういうところで見てるんだなと。それをまず第一に実感しました。ただ、1つ残念なのは、だんだん、大きくなっていくごとに、今までのお客さんとの心

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