㈱カンサイ 60年のあゆみ
41/156

41history of sixty years KANSAI改1995~2004Reform anddevelopment stage革・発展期業界は建設不況が続き、単価下落が止まない厳しい環境に置かれているが、「この不景気が普通の状態」と、勉社長は淡々としている。「まだまだ販売チャネルの開拓・拡大が課題」と、強い意志も見せる。不景気の時にこそ商機があるということなのであろう。この23回目の開催時に、忍田楢蔵が「電材流通新聞」に、「フェア」について一文を寄稿している。今は亡き楢蔵会長の懐かしい声を聞く思いがする。少し、抜粋してここに留めおくことにする。「…毎年恒例となっております『カンサイフェア』もお陰さまで23回を迎えました。また2003年(平成15)の本年は、設立50周年の記念すべき節目の年でございます。今年の共創展もカンサイグループ総力をあげて取り組みますが、毎年多くの方々がフェア会場にご来場され、この一大イベントを通じて私ども「カンサイ」が開催意図としております企業理念を少しでもご理解いただくものと、改めて深く感謝を申し上げる次第です。……わが社とメーカー様との共有の接点。それが『共創展』の狙いでもあります。冒頭にもふれましたが、本年は設立50年の節目。共創展では『熱血景気再生』『快適チャレンジャー・カンサイの挑戦』をテーマに掲げております。表題のように『カンサイグループ』の心意気を会場で感じて下さい。……」このフェアは毎年、時代に即した新しいテーマが設定され、テーマに相応しい企画が盛り込まれ、実行される当社のメインイベントとして恒例化している。「継続は力なり」というが、大きな商談につながり、利益を生むこのフェアは文字通り、カンサイの力の源の一つとなっている。2004年(平成16)3月、カンサイはオリジナルブランド「NIC」の開発と販売を開始した。これは従来の卸売業という形からは訣別した「販路も売り方も異なるいわば、工場を持たないメーカー」的立場の業態といったものである。カンサイの設計・アイデア・デザインに対して、メーカーが技術を提供し、両者のコラボレーションにより、時代が求めるニーズを先取りして商品を生み出してブランド化するという全く新しい発想から考え出されたものである。その第1弾として、シャープと協力開発した除菌イオン付きレンジフード、アンダーシンク用の生ゴミ処理機、除菌イオン搭載の24時間換気・研熱システム等の発売を予定している。これら「NIC」製品はまだまだ試オリジナルブランド「NIC」

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です