㈱カンサイ 60年のあゆみ
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35history of sixty years KANSAI改1995~2004Reform anddevelopment stage革・発展期展はないという進しんしゅ取の気性が勉社長の得意とするところだ。そのような若者が集まる所にショールームを展開し、カンサイの名前を売りこみ、当社が扱う商品を印象づけようというのだ。そのためには、従来の電設資材の販売だけに頼るのではなく、今後は、設備の総合商社を目指して、扱う商品や設備に多面性を持たせ拡大していく必要があると考えるのだった。考えるだけではなく、すぐに実行に移すのもまた社長の得意とするところだ。ただ、社長就任以来、彼の頭を悩ませていることが一つあった。それは社名のことだ。関西電業株式会社として、50年近く営業を続けてきた。業界ではその名で通っているし、定着もしている。しかし、関西と漢字で書けば特定の地域を意味するし、電業と付けばこれまた扱う商品が限定されてしまう。福岡に本社を置いて、大きく飛躍するためには思い切って関西とも電業とも訣別して、新しいイメージに彩られた社名に変更する必要があるのではないかと。社長就任後も、社長は営業活動の拠点拡充を続けたが、特徴的なのは、他社との提携による新会社の設立や他社からの営業権譲渡による営業所の開設という、合理的かつ効率的な方法である。そのいくつかを挙げて記しておこう。1997年(平成9)12月、日立金属株式会社と提携して、合弁会社温水床暖房のベンチャー企業「ダンドルボード株式会社」を設立、1999年11月、合資会社入江商会の営業権譲渡を受け島原営業所、諫早営業所を開設、2002年5月、株式会社日進商会の営業権譲渡を受け苅田営業所を開設、同年11月、株式会社本田商事の電材部門の営業権譲渡を受け八代営業所を開設等である。ただ、「ダンドルボード」についてだが、残念なことにせっかく日立と提携して設立した合弁会社であったが、早々に日立が撤退したために、提携は解消されることになった。しかし、解消後も「ダンドルボード」といキャナルシティにショールームを新設(1996年〔平成8〕)営業所に独立採算制導入

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