チュータローとたどる 福岡・博多「2000年の道」

チュータローとたどる 福岡・博多「2000年の道」

2019年5月―。いよいよ時代は代わって、令和元年。30年余りも続いた「平成」は、戦争こそ無かったものの、その名とは裏腹に大災害が続発した波乱の歳月でございました。阪神淡路大震災(平成7年)をはじめ、巨大津波が襲った東日本大震災と原発メルトダウンによる前代未聞の放射能災害(同23年)などなど…。私たちが暮らす九州・福岡でも、福岡県西方沖地震(同17年)や熊本地震(同28年)、相次ぐ北部九州豪雨(同24年、29年)などがありました。

そして、時代は平成から令和へ…。ありゃりゃ?二つの元号の頭とシッポの字をつないでみれば、ニャンと「平・和」ではありませんか。私たち“猫類”としても、この新元号に込められた願いのように、いつものんびり昼寝ができるネコ・フレンドリーな世の中になってほしいものでございます。

写真=令和元年を迎え皇居で行われた新天皇による初の一般参賀(2019年5月4日)

ところで、高々30年余の平成にも語り尽くせぬくらい多くのできごとがありましたが、私たちのお膝元「福岡・博多(はかた)」の歴史は、中国の史書(『後漢書』東夷伝)に残る記録をひもとくと、ざっと2000年という気の遠くなるような長さ。そこで令和の始まりを記念し、この「2000年の街」の古跡を訪ね、歴史の道をたどってみようというのがこのコーナーでございます。

ご案内役は、わたくし猫舎(ねこのや)チュータロー。えっ、猫なのになぜチュータローなのかって? それはあなた、吾輩の飼い主のアクビ先生が、私が子供のころやたらとチョロチョロ走り回るので「おまえはネズミみたいだからチュータローだっ!」と名付けたのでございます。

さてさて最初のお話は、現在の博多を南から北へ貫いて走る「大博通り」界隈の物語から…。始まり、始まり~っ!

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